シイタケの観察画&実食
ホームセンターに買い物に行くと、何やら面白そうなものが。。
なんと、シイタケの栽培セットがあったので「絶対面白そう!」という謎の直感で栽培し始めました。
初めは大人の私も「本当にこれで生えてくるのだろうか」と不安。子どもたちも「えっ?シイタケ?」と不安。子どもの不安の中には「これ食べるのかなぁ」という食に対する不安も含まれていました。『食べなきゃいけなくないよ!木からシイタケ出てくると思う?』と投げかけ、写真を指差しても子どもたちは「本当に出るのかなぁ??」と不思議そうでした。
が!苦手な人は苦手な生え方で、にょきにょきとシイタケの赤ちゃんが!!
ちょうど上の写真が3~5日程度の大きさです。実は栽培は一つだけではなくて年長組にも託していました。「どんなところで育つかな」「水をあげなきゃいけないみたい」思考力が養われます。
クラスでお世話してきたシイタケを「観察画」として表現することにしました。
じーーーーっとよく見てみるとただ茶色だけじゃなく、薄い茶色・濃い茶色。一色じゃなくて混ざってる。デコボコ。色々な気づきがありました。
子どもの真剣な眼差しから集中していることが読み取れます。表現方法や描き方は人それぞれ。
その子が感じたこと、描きたいと思ったことを観察画として取り組みました。
翌日の昼食時にはホットプレートで調理して採れたてをいただきました!シイタケが苦手な子もいることはもともと承知していたので、事前に「食べたい子だけ食べてみよっか」と話していました。保育室内で温めていたので匂いや「じゅーーっ」という音が味覚を刺激したのか「食べてみたい!」と言う子が多くいました。
食べた子が「えー美味しい!!」と言うもんですから、もともと「絶対食べない!」と言っていた子たちが「やっぱり食べてみる!!」と方針転換! 食べ物の好き嫌いは大人でもありますから「無理しないでいいよ?」とこちらも恐る恐るだったのですが、いざ食べてみると。。「美味しい!おかわりする!」と予想外の言葉が返ってきました。
保護者の方にその旨を話してみると、子どもに『お家でも食べてみようか?』と投げかけると「あれはみんなで育てたから美味しいんだよ」と言っていたそうです。それに対して『お店で売っている物も大切に育ててくれているんだよ』と保護者の方が伝えたそうで、大切な言葉だなと感じました。
少し前にサツマイモが出来るまで150日程度と指折り数えました。店頭に並んでいる食べものにはどれも人の手が加わり、時間がかかっています。栽培や食事を通して「いただきます」という意味をしっかり理解してくれることを願っています。