「シリアル一人で食べたんだよ」

　四月七日の金曜日。令和５年度の始業式です。
普段は靴入れの前に机を出して新しいバッチを並べていたのですが、今日は雨風が強いのでホールで新年度のクラスバッチを付けます。

　自分の名前はどこかな？　先生はだれかな？　だれが一緒のクラスかな？色んな思いが生まれます。
少し前のブログにも書きましたが、子どもは自分たちながらに「進級」を迎えようとしています。今日の子どもたちは、
　「パンツで来た！！」「シリアル一人で食べたんだよ！！」　その一言一言が自分たちの進級。

　シリアルは今まで食べさせてもらっていたのかもしれないですよね。牛乳とシリアルをこぼれないように注意して、スプーンで口に運んでいたのかな？　その時に「ひとつ上の学年になる」という気持ちが子どもを頑張らせていたのかな？　色んなことが想像でき、「おおきくなったね」と声をかけます。

　でもこの時期に気を付けたいのが「一つ上の学年になったんだから」という言葉を大人がむやみに使わないようにすること。子どもが進級という大きな出来事を受け止めて、自分で何かを頑張ってみようと思うのであればいいと思いますが、まずは新しい環境に慣れることが一番大切です。

　三月下旬に植えたスモークツリーに新芽が出てきました。緑・赤・ピンク色のフワフワした花が咲くそうです。緑と赤の苗木はどんどん葉が出てきたのですが、ピンクが一向に変化がありませんでした。
　それがここのところになって穂先に小さな変化。

　「みんな同じペースじゃないんだよ！」と教えてくれているようでした。