蛙とおたまじゃくし③
蛙と出会って三日目。
朝、登園の際に「小さなカマキリ見つけたよ」と子ビンに入れて持ってきた子がいました。
「かわいいね」と持ってきたカマキリ。蛙のエサとなる虫を探す子どももいる。
捕まえた蛙はエサを食べずに三日目。命について大人も考えさせられました。
昨日、両クラスで蛙の話し合いをしたことを知っている子どもたち。隣のクラスではどんな話し合いになったんだろう?と興味があったようで、お互いに情報共有することにしました。
昨日までのカエルさんの話し合いでは沢山のきづいた事が出たので、ひばりと情報を共有した特徴やカエルの種類、餌についてのことがでていて、「食べる物は生きている虫」という事が出た。生きている虫を集める課題がでると、ずっと一緒にいたいけれど、かえるが元気にいられるにはどのようにしたらいいかを考えた。
“はなしてあげる” “仲間を見つける”など子どもたちからカエルさんを思った温かい言葉が沢山でてきました。
「じゃあ逃してあげる?」
「川に帰すといいかな?」
「(自然には)仲間がいるかもね!」など、カエルの気持ちを考えた言葉が、ひばり・つばめから出て、自然に帰してあげることになった。中には「寂しいね」という子もいて、色々な思いがあることを感じた。命ある生き物との関わり。子ども達の気持ちを聞きながら、命の大切さ、尊さが少しでも伝わるように話をしたり活動を進めたりしていきたい。(保育者の記録より)
幼稚園教育要領には「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」が記されています。
その1つの中に「自然との関わり・生命尊重」があります。
「自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探求心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちを持って関わるようになる」(原文)
この数日間でこれらの全てが子どもたちに備わったとは言い切れませんが、それに近いようなものを子どもたちは経験してくれたように思います。どうにかしてでも飼う、生き物の死を経験することも必要なのかと保育者間で悩みに悩みましたが、子どもたちと共に出した「自然にかえす」を選択しました。
オタマジャクシがカエルになることにはあまり意識がいっていないようで、オタマジャクシがどんどん増えていってます。笑