すぎの森幼稚園
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基本的信頼

2024年05月13日(月)園生活園行事学び

 年長組が近隣駅付近の公園にお散歩に行ってきました。天気も良く、道中も自然や会話を楽しみながら公園に到着。公園内を掃除している方に「お仕事頑張ってくださーい!」と声をかける子もいて、その声掛けにとても喜んでくださる姿もありました。自然とそういった言葉が出ることが素敵ですよね。誰かがこういう言葉を発することで、周りの子どもにも刺激になります。

 公園で見えた青空に、月の歌で歌っている「青い空に絵を描こう」を実現。。とまではいきませんが、透明なフィルムに絵を描いたものをかざしたり、透けた色合いを楽しむ姿もありました。

 その後は昨年度の年長が遊んだ「ネイチャービンゴ」が子どもたちに人気だったこともあり、今年度の年長児も同じように自然を探したり感じながらビンゴを楽しみました。「鳥の声を聞く」のお題には、鳥を目いっぱい探す子もいれば、一度冷静になり少し離れた場所でじーっと待つことで「あ!いま聞こえた!」と色々な探し方がありました。「花を探す」にしろ、改めてじっくり探すことで多様な植物があることにも気付きます。自然の中で、様々な植物や生き物と出会うことは沢山の学びがあります。

 その後は学年でゲームを楽しんで昼食へ。天気がとても良く、かといって暑すぎずの中、開放感のある中で食事を取るのも気持ちかったようです。

 昼食後の片付けの場面では、シートを持ち合って互い片付けがしやすくなるように協力する姿がありました。何気ないひと場面。心理学者のエリクソンは人間の発達課題として「基本的信頼」という言葉を使います。長くなるので割愛しますが、例えば、私たち大人ですら見知らぬ人に「1000円貸して」と言われたら、「ちゃんと返ってくるのか?」「絶対返ってこないじゃん、無理だよ」「そんなに困っているなら貸してみようかな」と色々なせめぎ合いが起こりませんか?
 この二人の間には、そういった「不信」がないのです。何故かというと、今までの生活の中で互いのことをきちんと知っているし、信頼たる人だと感じることが出来るからなんです。こういったことが目には見えない育ちと呼ばれる力の一つ。

 その後は緑の中を自由に散策。昼食中に寄ってきたアリの生態が気になったり、木の実やシロツメクサを摘んでみたり。

 その中で一人の子どもがシロツメクサを編み始めました。「すごいね~編み方知ってるの?」と聞くと「知らないけど何となくだよ!」と笑いながら答えてくれました。やり方に拘るのは後々ですもんね。まずは楽しむ、親しむことが大切。そんな姿を見て、周りの子どもたちも「やってみたい」と興味が広がります。「どうやってやるの?」と聞くことも「教えてくれる」ことも相互の信頼関係に繋がるんじゃないかと思います。

 じっくり挑戦した結果、シロツメクサが髪飾りになりました。ヒト・モノ・コト。色んなことが絡みあって見られた、素敵な笑顔も印象的でした。

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