1つの興味
今日の園庭開放の際、I君が虫かごにいっぱいの虫を見せてくれました。
トンボの姿をみて「ナツアカネかアキアカネだと思うよ」と続けて教えてくれました。
昨日の夜、今年の夏からお手伝いをさせていただけることになった、「子どもと保育総合研究所」のオンライン研修会があって参加したのですが、テーマがまさに「生きもの(カマキリ)」だったんです。ちょうどその内容とI君の姿が色々と重なるなと思ってシャッターをきりました。
生き物や虫は、人の価値観や感覚によって見方や捉え方が異なりますよね。苦手な人からすると「触りたくない!」対象でしょうし。でも生き物に興味がある人からすると、ワクワクの宝庫なんです。昨日の研修会の中では「毎日イヤイヤしていた子どもが、あおむしを飼い始めたことでイヤイヤしていたのがウソのように日々の生活を送っているんです」と笑いながら話してくださる保育者さんがいました。何か子どもにとっても、不思議な力を持ってくれているのかもしれません。
I君のように、自分の興味をつきつめられるって、実はとっても大切で、幸せなことなんです。私にはトンボを見てぱっと「これは○○っていうんだよ」という知識は持ち合わせていません。40歳を過ぎた私より、子どもの方が知識が豊富なんです。図鑑で調べたり、実物と見比べてみたりして覚えようとしてきただんだと思います。
また、日々の園の姿でも、I君と一緒になって子どもが虫かご・虫網を持って遊ぶ姿がありますし、虫に対する興味が人との関わりやI君の日々の生活を豊かにしてくれています。たかが虫? いやいや、されど虫なんです。本当に。
もしかするとこの記事を読むことで「うちの子は・・・」とご不安になる方もいるかもしれません。大丈夫です。笑 幼稚園という色んな子どもが生活する中で、みんなそれぞれたくさんの刺激を受けていますし、どんなことに興味を持つかも人それぞれ。いつになるかも分かりません。
ふと、お子さまが今でなくとも何かに興味を持ったときには、そっと後ろから支えてあげてください。そして、途中で飽きてしまっても、怒らないであげてください。
大人だってそう言う時、ありますよね。