幼虫探し
種まき用に土を掘り起こしていると「やってみたい!」という声があがり、シャベルを渡して手伝ってもらっていました。狙っていた訳では全然ないのですが、所々にコガネムシの幼虫が出てきました。
幼虫を触れる子ども、そうでない子もいます。触れない子どもに関しては「きもちわるいー!」と言って退散。触るにはちょっとドキドキするけど。図鑑片手に興味を持つ子もいます。図鑑には幼虫が姿を変えていくイラストが載っていて、「こうやって大きくなるんだね」と体験を通して学んでいく姿がありました。ページ番号を読んで周りの子どもに「61ページに載ってるよ!」と教えてくれます。言葉による伝え合いの育ちはもちろん、文字や数字への関心にも広がります。大人用のシャベルを使うのも、実は難しいこと。
「触れないけど興味がある」子どもに対して、見つけた幼虫をそっと虫かごに入れてくれます。相手の想いや考えに気付き、寄り添うことが出来ています。
私自身がこの場に関わっていたので写真があまり撮れていなくて恐縮なのですが、前回の記事で書いたI君もこの場に来てくれて「土の中に潜っていくから土の中のモノを食べるんじゃないかな?」と話してくれたり、この場を見ていた保育者から「普段はあまり関りがない子どもたちが一緒にいる姿があったんです」という話もありました。お迎えにきた保護者に、自分が捕まえた幼虫を見せる姿もあります。
虫に限らず、何かの1つの事柄でたくさんの育ちがあるんですよね。運動会という行事でもそう。行事を楽しみながら、友達を応援したり協力したりする姿が見られます。そういうのも2学期という時期になり、仲間意識が強くなってきた、子どもの育ちの1つでもあります。