地域との関わり
先日、当園のおやじの会「パパスの会」の飲み会にお声がけいただき参加をさせていただきました。園長が10年くらい前に「同じ地域に住むお父さん同士の繋がりを大切にしたい」という意図を持って始まった活動です。開設当初のリーダーから年々と引き継がれ、今に至っています。

年齢も違えば仕事も違う人たちが集う理由の1つが、「同じ幼稚園に子どもが在籍している」。
実はこれ、いまの教育施設に求められる1つの機能だと、強く言われています。教育施設を通じて地域が繋がる。でもこれって簡単なことではないんです。そもそも、「そういった場に一歩踏み出すこと自体が勇気がいる」というお話は、未就園児のお母様方からもありますし、今はだいぶ解消されましたが何を隠そう私(副園長)も、とても人見知りが激しい人間でした。
ではそれが何故解消されてきたかというと、「同じ仲間がいることの有難さ」を知ることが出来たからかもしれません。有難いことに、神奈川県幼稚園協会及び、横浜市幼稚園協会と関わることで沢山のお知り合いができました。その中で、ふとしたことを相談できる人が出来たことが、自分の人生を大きく支えてくれていると感じています。

この「仲間」という枠組みが、今回は「子育て世代の仲間」と捉えられます。そもそもヒトは、生物学的にも一人で生きていくものではなく、集団の中で知恵を出し合い生きてきました。それが昨今の核家族化で、子育てが孤(立)育てになってきている。「どう子育てをしていいのか分からない」という問題も、今の日本社会が生み出した課題だと思っています。
だからこそ、地域との関わり。幼稚園という施設を介して仲間が出来ることは、子どもにとっても大人にとっても嬉しいことなのではないでしょうか。よく保護者が来園すると、子どもたちが「○○ちゃんのママ」と言います。これは子ども視点で言えば「知っている大人」=安心感に繋がっていきます。先日行われた課外サッカー教室の試合の際も、赤ちゃんを違うご家庭が抱っこしていたり、弟妹のお子さまと他のお父さんが一緒に遊んでいる姿がありました。


大人目線でいけば、上記のママの手サークルや絵本の読み聞かせ・貸し出しの活動も、園に来園する手間があるかと思いますが、活動を通しての会話の中に、子育てに関する悩み相談や談笑も含まれています。
「子育て世代」。その一つの括りは、おそらくこの記事を読んでいる方々はお持ちだと思います。あとは、一歩を踏み出してみる。これをぜひ試してみてください。私は仲間作りを目的とはしていませんでしたが、1つの研修会に1人で数年参加し続けたことで、今では本当に世界が広がっています。
当園に限らず、以前もブログ内でお伝えしましたが、子育て支援センターや、駅前で行われているイベント等の活用も本当に有益だと思います。


上記はバザーの際に昨年度の父母会長様と、その時に一緒に活動していた保護者様が顔を合わせた一場面。「ひさしぶりー!!」と再開を喜ぶ姿が本当に印象的でした。右の写真は元職員でさえ、子どもが出来たら子育て世代。数年前はバザーの運営側でしたが、今度は子育て世代として園や在園保護者と関わる姿も素敵な光景です。
冒頭のパパスの会の皆様も「もっと子どもたちと関わりたい!」と意欲が強く、「こういった仲間作りって、今とっても大切なんです」とお話をして解散をしました。「飲む口実が欲しい」と話題になったのも、笑い話の1つとして載せておきます。笑
長々と長文になってしまいましたが、ちょうど12月に園庭開放がひかえています。在籍のご家庭も、未就園のご家庭も、どうぞお気軽に遊びにきてください。という宣伝をお伝えさえていただきます。笑