職業体験
*中学生の写真は、職業体験を管轄しているNPO法人アスリード様より使用許可を得て記載しています。
11月末の内容なのですが、写真の使用許可を得ていたことと、11月末から今に至るまでに色々なことがありましたので記載します。
11月末に茅ヶ崎中学校の職業体験がありました。コロナ禍で一度途絶えていたものの、近隣中学校との従来からの繋がりにより復活した取り組みです。今回中学生を受け入れるにあたり私がとても印象に残った出来事が、オリエンテーションの際に「自己紹介カード」を作成してきてくれたことでした。


この出来事が心に残った理由があります。現代の日本では、若者の自己肯定感や社会への意識の低さが指摘されています。日本財団の調査でも、「自分は大人だと思う」「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」という項目が、他国と比較して著しく低い結果となっています。

昨今、日本ではあまり良い話題を聞く機会が減ったように感じていて、社会全体が沈んでいるように感じられる中で、彼らの自己紹介カードからは「日本だってまだまだやれる!」そんなことを中学生が語ってくれているように感じます。
自分の長所、パッと言えますか? 職場体験の抱負を、自分の言葉で責任を持って相手に伝えること。これは授業の一環であれ、私に深い感動を与え、一人の大人として誠意をもって接したいという思いを呼び起こしてくれました。


学生さんたちの様子を一日追わせてもらい、午後の振り返りの際に写真と手紙を添えさえてもらいました。長くなるので割愛しますが、内容としては「皆さんは本当に素晴らしいことをしてくれた。ぜひ自信をもって、これからも励んでほしい」という思いと共に、「職業体験の写真をぜひご家族に見せてください」とお願いをしました。
実は、今回の職業体験生の中に、日頃お世話になっている講師のお子さまがいらっしゃったんです。体験終了後、その日の夕飯時に「職業体験の話が尽きないよ!」とご連絡をいただき、職場体験時の写真を学生さんが写真立てに入れて飾ってくれているそうなんです。教育実習でもそうなのですが、実習や今回の職場体験を終えたあとの「本音」というものは中々聞けないものですが、このような形で園にフィードバックいただけことに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして昨日、研修会の中で講師の先生ご夫妻にお会いした際、奥様からも「本当にいい経験になりました」とお話を頂戴したところでした。

さらに嬉しいことに、今度は子どもが中学生にお礼の手紙を書いてくれていたんですよね。保育や教育に携わる者として、このように互いに良い影響を与え合える場に立ち会えたこと、そしてそれが自園で実現できていることにが嬉しくてたまりませんでした。
これからの日本を支えていくのは、今を生きる子どもたちです。そんな子どもたちから「まだ日本は頑張れるよ!」という心強いエールをもらったような、そんな心温まる出来事でした。