「渡したいもの」
先日、幼稚園の問い合わせフォームから、学生さんから園見学の申し込みがありました。申し込み氏名を見てみると、「あれ?」と思ったのです。卒園児の方でした。

嬉しいな~と思いながらメールのやり取りを複数させていただき、見学当日を迎えました。
当時も在籍していた職員たちと顔を合わせ、園内の見学や話を済ませた際に、
『〇〇先生に渡したいものがあるんです』
とお話がありました。
「何持ってきたの?」
聞き返すと、
『手紙を書いてきたんです』
とのお返事。
恐らく、卒園以来のお手紙。
当時は『子ども』→『大人』への手紙のやり取りが、15年程の時を経て『大人』→『大人』へと変わりました。

なんとも素敵な光景に立ち会わせてもらえたと、本当に胸を打たれました。この卒園児が保育の道を目指すきっかけが、この当時の担任の影響があったそうです。保育の仕事をする人間からすると、とても嬉しい出来事なんです。

手紙の受け渡しが「子ども」→「大人」が、「大人」→「大人」へと変容しましたが、大切な事柄は何も変わっていません。「想いを伝える」ということです。きっと幼少期も、大人や友達にたくさん想いを伝えてきているはずです。
どんな内容のお手紙だったかは、私が知る部分ではありませんが、手紙を受け取った保育者は「とても嬉しい内容だった」と喜んでいました。保育者も当時のことを覚えているのがまた素敵ですよね。
今、AIの発達により、目まぐるしく社会が変わってきています。
でも、この「保育」という仕事はAIに変わることはできません。人と人が関わるからこそ育つ部分が間違いなくあります。むしろ、ヒトでないと出来ないこと。AIより人間が優れている部分。
振り返ってみても、本当に素敵な光景です。
一生忘れない出来事となりました。
*卒園児ご本人には写真の使用許可を得ています。

