靴の色
2021年09月16日(木)園生活
朝の時間、職員室にいると「ねーねーせんせーい」と声をかけられました。
「なぁーにー?」と聞くと「一緒に遊ぼうよ」とのこと。
靴を履き替え、一緒に階段を降りていくときに「何して遊ぶ?」と聞くと、
「昨日一緒に遊んだ子がいるんだけどね、名前が分からないんだ」とのこと。
一緒に遊ぶのではなく、人探しをしたかったようでした。頼ってくれるのが嬉しいですよね。
「よし、探そう!」と意気込み、顔を見て探すにも人数も多いのでキリがない。
なので、「何色の帽子だった?」「男の子?」など、対象児の情報を聞いてみると
色々なことを覚えているんですよね。その子を見つけた最終的なヒントは「靴の色」でした。
昨日一緒に遊んだときに、とても楽しかったんじゃないかなと思います。
だから、その子なりに、「またこの子と遊びたいな」と気持ちが芽生え、
名前を読むのは難しいけど、何とかして一生懸命その子を覚えようとしていたんだと想像できます。
そんな中で見つけた探していた子。その子に「昨日一緒に遊んでたの?」と聞くと、
ニコリと「うん」と頷きました。あとはご想像の通りです。
「この子とまた遊びたいな」という強い気持ちが見てとれました。
必死に覚えようとした結果、「靴の色」まで覚えようとした子どもの気持ちが、
なんとも素敵だなぁと胸を打たれました。
自ら人間関係を広げていこうとする、年少児のエピソードでした。