お散歩
5月下旬に年長組が園の近くにある大塚・歳勝土遺跡公園へお散歩に出かけました。
公園までは遊歩道等を通って20分程。天気も良く、周りの自然を感じながら公園へ向かいます。
公園ではリレーや増えオニ、だるまさんが転んだなど、広い芝生の上で目いっぱい身体を動かして楽しみました。また、芝生に寝っ転がって空を見て「きもちいいねぇ~」と開放感や心地よさを感じている姿もありました。
自然探索では自分のミニ図鑑を持って、野草や虫を見つけては「これなんだろうね?」と相談しながら調べていました。あまり大手を振って遠足やお散歩に行くのが難しい時期が続きましたが、少しずつ生活が緩和されていくこで、子どもたちの生き生きと・伸び伸びと楽しむ姿を見ることが出来て大変嬉しかったです。
余談ですが、同日に近隣小学校の子どもたちもお散歩があり、顔なじみの子どもたちに沢山会うことが出来ました。公園内をグループで活動していた時にこちらに来て「やっほー!」と笑顔で声を掛けてくれたことがまず嬉しかったです。その後「元気にしてた?」など談笑をしていると、「ねぇねぇ覚えてる?」と手のひらを広げてシロツメ草の指輪を見せてくれました。
その言葉の後に続けて「よく幼稚園で作ってたよね。また結んでくれない?」と言いました。
この言葉の中に含まれてることが一気に頭の中を巡って、嬉しい気持ちから涙ぐんでしまいました。
就学しても幼稚園のことをしっかり覚えてくれていたことも嬉しく、その後の「また結んでくれない?」の後に続いた言葉が「よく結んでくれてたよね」だったのです。園生活を子どもと日々過ごしていく中で、当たり前のように接していたことが子どもの記憶の中に残っていて、それを再び顔を合わせたタイミングで言葉で伝えてくれたことが、この仕事をしている冥利に尽きるなと感じさせてくれました。
幼稚園教育要領の人との関わりに関する領域「人間関係」には、
「人と関わる力の基礎は、自分が保護者や周囲の人に温かく見守られているという安心感から生まれる、人に対する信頼感をもつこと、さらに、その信頼感に支えられて自分自身の生活を確立していくことによって培われる」
「園生活においては、何よりも教師との信頼関係を築くことが必要であり、それを基盤としながら様々なことを自分の力で行う充実感や満足感を味わうようにすることが大切である」(一部抜粋)
と記されています。
感慨深くシロツメ草を結び直すと、当たり前のようにこちらの顔見て、笑顔で「ありがとう!」と伝えてくれる。人との関わりを大切にしていきたいと考える園の想いが、しっかりと育ってくれて目の前にいることが本当に嬉しかったです。