成熟する子どもたち
「ねぇ、キレイな色できた!!」と見せに来てくれました。水の量、材料の量、色々と調整してきたであろう結果、きれいな青色の色水が出来ていました。
これを「R1の容器に入れる」となった時に、どうやって入れようかねぇと悩んでいると、一人の子が「あ、いいのあるよ! ちょっと待ってて」と駆けていきます。しばらく待っていると「これこれ!」と漏斗を持ってきてくれました。それ自体も素敵なことなんですが、さらに「砂が付いてるから洗ってくるね」と、その後の私たちの行動を見越して洗ってきてくれたんですよね。
キレイな漏斗を使えたことで砂が入ることもなく、青色のキレイな色水が容器に入りました。光にあててみたり、友達と一緒に出来上がりを喜びます。
それを見て、先ほど漏斗を持ってきてくれた子どもが「じゃぁこれ返してくるね!○○くんから借りてきたんだ」と他学年の名前が出てきました。 誰かのために行動できる姿。
実はそんなやり取りをしている奥でも、他学年の子どもたちが色水作りに挑戦していました。
こちらはスポイトをつかって水の調整をしたり、まだまだ試行錯誤中。でも年長児のキレイな色を見て、憧れをもっているようでした。
いま記載した内容には、子どもの成長がたくさんつまっています。
年長児がたくさんのことを経験して成熟しようとしているとき、卒園という言葉が歩み寄ってきてしまいます。折り紙が得意になったり、同じバスの子どもと楽しめるよう、なぞなぞクイズを出してくれたり、式という場を大切にしようとしたり。成長しつつも、大切なモノを残そうとしてくれています。
もう少し一緒に過ごしたいけど、幼児期はあっと言う間に過ぎていってしまいます。