すぎの森幼稚園
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「育つまで何日かかるんだろう。。」

2022年10月20日(木)園生活

 お芋ほりの前日、畑を管理してくださっている卒園児の保護者様が、サツマイモの成長過程の写真を持ってきてくださいました。園でも夏野菜や冬野菜などは育てていますがサツマイモの成長を目にする機会があまりなかったので、お持ちいただけて大変嬉しく思いました。
 早速子どもたちに「明日のサツマイモはね」と各クラスで写真を添えて話し始めます。

 始まりは5月下旬から。子どもにイメージが付きやすい様に話すと「子どもの日」が伝わりやすいかもしれません。鯉のぼりが飾られていた後くらいから、明日のお芋ほりの為に畑を耕す作業が始まっていたことに驚きます。苗を植え、葉が大きくなり、ツルが伸び、あたり一面が葉で覆われる様子を知る中で子どもから「育つまで何日かかるんだろう」という呟きがあったそうです。

 その呟きを捉えるのが保育者の援助です。保育者が取った援助が「日数を全て書き出す」でした。

 一ヶ月毎に子どもたちと数を数えながら日にちを書き出し、数えた結果が「152日」でした。みんなが鯉のぼりを作って飾った5月、雨が多くなり始めた6月。水遊びと一泊保育を楽しんだ7月。各々で過ごした夏休み。運動会に向けて過ごした9月。そして運動会を終えた10月。長い長い時間がかかって出来たサツマイモ。視覚で伝わりやすくすることで子どもたちも「こんなに時間がかかってるのか」と理解がしやすいですよね。食べ物に対する「いただきます」にも改めて感謝の気持ちが加わります。

 子どもの呟きに丁寧に関わることは簡単なことではありません。「どのくらいだろうね」「5ヵ月くらいかな」色々な返答があるでしょうし、どれも間違いではないでしょう。ただ、『全部書き出してみよう!』と関わったことで、子どもも「自分の気持ちに応答してくれた」と感じたことでしょう。

 応答的な関わりは、子どもが自分の意志や気持ちを言葉で表現したり、周囲と言葉を交える楽しみを見出すために欠かせません。「呟き」に普段どれ程丁寧に関われているだろうかと、子どもから、保育者から学ばせてもらいました。

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