みんなで創る
来月の今頃は運動会当日を迎えている時期。
年長組のダンスは、みんなで歌詞を聞いて創作することに挑戦しています。得意不得意があったり、戸惑いも見られました。けれど、誰かの意見がきっかけでイメージが沸いたり、話し合いが盛り上がったりしていく様子がありました。
『こんなポーズはどう?』
『”空は” だからさぁ』
子どもたちの中で活動への興味や楽しさが溢れてくると、自然と笑顔が増えていきます。
当日の出来栄えも大切かもしれませんが、何より大切なのは子どもたちがこのように主体的に関わり、過程を通して学んでいく姿が何より大切なのではないでしょうか。
今年の運動会はコロナ禍も明け、学年一斉に戻すことにしました。理由の1つとして、このように行事を楽しみに日々を過ごしている子どもたちに対して、保護者の沢山の拍手や応援を感じて欲しいことがあります。それはきっと子どもたちにとってとても貴重な経験であり、大きな自信や達成感を感じてくれるのではないかと考えているからです。自己肯定感や自己有用感の育ちがあるはずです。
この週の年長児の記録として以下のことが書かれていました。
「年長児」としての活動を通して、成長する喜びや責任感、年長児としての自覚が持てるように進めていきたい。一方で「年長だから頑張ろうね」と言う言葉は、場合によっては子どもにとってプレッシャーになったり、一人ひとりのペースを尊重しない、押し付けの言葉になってしまうこともあるかもしれないと思っている。
「頑張ろう」だけではなく、頑張ろうとする姿を認め沢山褒めたり、子ども達の様子をよく見て、よく話を聞いて関わっていきたい。
保育者も大きな行事ということにプレッシャーを感じる部分もあるかと思いますが、子どもを尊重する意識を持ち、働きかけてくれていることに、ただただ感謝するばかりです。