水色の風船
2022年10月09日(日)園生活
運動会各学年の終了後、園内に装飾してある風船を「弟妹関係なくお土産にどうぞ」とアナウンスしました。カラフル・模様がある中、各々が好きな風船を選んでいました。私はテント内で配信をしていたので目の前の水色の風船に目がとまっていると、そこに年少児と卒園児がやってきました。
片付けをしながら何気なくその様子を見ていると、卒園児の子が水色の風船を年少児に取ってくれているようでした。年少児には手が届かない位置にある結び目をほどき「はい、どうぞ」と渡します。私が『取ってくれてありがとうね』と声をかけ、また片付けをしていると。。
(あれ。。本当は。。)そんな思いが頭を駆け巡りました。
急いで周りを見渡して先ほどの卒園児を見つけると、手に持っていたのは水色の風船。自分も水色の風船が欲しかったけど、一緒に居合わせた年少児に譲ってくれたようでした。
今日説明会の時に保護者の方から「すぎの森の子どもは小学校でも優しいって聞きます」とお話をお聞き、大変嬉しく思いました。普段、園生活で遊びの中・生活の中で他学年との関わり合いがあります。他者を思いやる気持ちは一朝一夕では育まれません。目には見えないけれど、大切な力。
思い・思われて育ってきた子どもたち。今すぐでなくても今後、困っている人がいたらそっと手を差し伸べたり、声をかけられるようになっていると嬉しく思います。