「葉っぱ、初めて見た」
2023年09月27日(水)園生活学び
歯磨きをしていたS君が、「これなぁに?」と聞いてきます。
『これね、大きくなるとブロッコリーになるんだよ』と答えると、「ブロッコリーの葉っぱ、初めて見た」と、引き続き歯をゴシゴシしながら答え返してくれました。
『あぁ、そうなんだよS君』と、私は嬉しくなります。
園で野菜や花を育てる理由の一つとして、そういう何気ない気付きが生まれるといいなと願いがこもっています。食卓に出てくるブロッコリーは、いわるゆ緑がモシャモシャとしたブロッコリー。でもそれには、どれくらいの時間がかかってどうやって成長してきたかが抜けていますよね。ブロッコリーに関わらず夏野菜の時もそうでしたが、食べ物を大事にしてほしい・興味をもって欲しいという思いもあります。
緑が増えれば虫も増える。そうすると人との関わりも増えていきます。
実はこの猫じゃらしたち。運動会前に全部引っこ抜かれる予定でした。でもバッタやテントウムシ、カマキリなどの姿が見られ、子どもの姿も変わってくるのを職員も理解してくれて今も残っています。
子どもの姿がイイモノに変わると人の考えも変わります。
「あー引っこ抜かれてる」と思ったすぐ後に、
『あ。。パンダのご飯にしてくれてるんだ』と大人も気付かされます。
きっとダイコンとニンジンが出来る頃には色々な物語が出来ていると思います。
そんなことを楽しみにしながら時間がある時には土いじりを楽しんでいます。